見た目も機能も重要！クボタの運搬車、高額査定を引き出す「荷台」の状態チェックポイント

農業の現場で欠かせない存在のクボタ運搬車（クローラー運搬車）。その信頼性と耐久性から、中古市場でも常に高い需要があります。「手放すなら少しでも高く売りたい」と考えるのは当然ですよね。

運搬車を査定に出す際、多くの人がエンジンの調子や稼働時間ばかりを気にしがちですが、実は運搬車にとって最も酷使される部分、つまり**「荷台（デッキ）」の状態**が、買取価格に非常に大きな影響を与えます。

この記事では、あなたのクボタ運搬車から最大限の高額査定を引き出すために、プロの査定士が必ずチェックする荷台の状態と、査定額を確実にアップさせるための具体的な対策を解説します。

運搬車の荷台は、土砂や肥料、収穫物、農機具など、重い積載物を運ぶために作られていますが、使用方法によっては劣化が激しくなります。査定士は、以下の3つのポイントを中心に荷台の状態を評価します。

荷台は金属でできているため、雨ざらしでの保管や、土や水分が付着したまま放置されると**サビ（錆）**が発生しやすくなります。

サビの進行度: 表面の軽いサビなら清掃でカバーできますが、荷台に穴が開くほどの腐食や、荷台を支えるフレーム部分にまでサビが進行している場合は、安全性の問題から大幅な減額対象となります。
凹みや傷: 重いものを雑に積み降ろししたり、固い物をぶつけたりしたことによる大きな凹みや変形もマイナス査定です。見た目の印象が悪くなるだけでなく、積載能力や再販時の美観に関わるためです。

クボタ運搬車の多くは、荷物の積み降ろしを助ける**ダンプ機能（油圧や手動）や、荷台の四方を広げられる開閉機能（アオリ）**を備えています。これらの機能がスムーズに動くかどうかは、査定額に直結します。

動作の確認: 油圧ダンプであれば、スムーズに上がり、異音なく下がるかを必ず確認しましょう。動作が不安定だったり、油圧シリンダーからオイル漏れがあったりすると、修理コストが発生するため減額対象になります。
アオリ（開閉部）の状態: 荷台のアオリがきちんとロックでき、スムーズに開閉できるかも重要です。ヒンジ部分にサビや歪みがあると、これもマイナス評価となります。

荷台の底面（床面）が木材でできているタイプの場合、水濡れによる腐食やカビ、ひび割れも査定に影響します。木材がボロボロになっていると、積載時の安定性に関わるため、交換費用分が減額されます。

荷台の使用感が強い場合でも、以下の対策を行うことで査定士の印象が良くなり、減額幅を最小限に抑えたり、逆にプラス査定を引き出したりすることが可能です。

荷台の状態に関わらず、査定前の清掃は基本中の基本であり、最も効果的な対策です。

泥・土を洗い流す: 荷台や車体全体に付着した泥や土を、高圧洗浄機などで徹底的に洗い流します。泥が残っていると、サビや劣化が隠れて見えないと判断され、低く見積もられるリスクがあります。
サビの応急処置: 軽度のサビであれば、ワイヤーブラシなどで落としてから防錆スプレーを軽く塗布するだけでも、見た目の印象が良くなります。

ダンプ機能がスムーズに動くように、簡単なメンテナンスを行います。

可動部に注油: 荷台の開閉部分、アオリのヒンジ、手動ダンプの可動部などに潤滑油（CRCなど）を差して動きをスムーズにしておきましょう。わずかな手間ですが、「手入れが行き届いている」というプラスの評価に繋がります。
エンジンオイルのチェック: エンジンのオイル交換記録や、オイルの量・汚れ具合をチェックするだけでも、整備状況の良さをアピールできます。

運搬車本体の状態だけでなく、関連書類も査定に重要です。

クボタ運搬車は、日本の農業において非常に重要な役割を担っているため、多少の傷やサビがあっても価値は十分にあります。

荷台の状態が査定に影響するのは事実ですが、その減額を恐れるよりも、**「エンジンが快調であること」「ダンプなどの主要機能が問題なく動くこと」「外観が綺麗に整備されていること」**といった、総合的な価値で勝負することが高額買取の鉄則です。

売却を検討される際は、これらの対策を講じた上で、ぜひ複数の農機具専門の買取業者に査定を依頼し、あなたの運搬車の価値を最大限に引き出してください。

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