後悔しないスケルトンリフォームの進め方|間取り変更の限界と工事費の内訳
マンションのフルリフォームの中でも、内装や設備をすべて解体し、コンクリートの箱(構造体)の状態に戻してから作り直すのが**「スケルトンリフォーム」**です。 「新築そっくりに生まれ変わらせたい」「今の不便な間取りを根本から変えたい」という方にとって、スケルトンリフォームは理想を叶える最良の手段です。しかし、自由度が高い反面、工事費用が高額になりやすく、マンション特有の「変えられない部分」による制約も存在します。 この記事では、スケルトンリフォームを成功させるための正しい進め方、間取り変更の限界、そして気になる工事費の内訳について、プロの視点で詳しく解説します。 スケルトンリフォームでできること・できないこと 「すべて壊すなら何でもできる」と思われがちですが、マンションには区分所有法や構造上のルールが存在します。後悔しないために、まずは「限界」を知っておきましょう。 1. 間取り変更の自由度と構造の壁 多くのマンションで採用されている「ラーメン構造」であれば、室内の間仕切り壁をすべて撤去して広大なLDKを作ることが可能です。しかし、古いマンションに多い**「壁式構造」**の場合、部屋の中に壊せない耐力壁(コンクリートの壁)が残るため、完全に自由なレイアウトにはできないケースがあります。 2. 水回りの移動距離の限界 キッチンやトイレの場所を大きく変えたい場合、重要になるのが「排水管の勾配」です。床下の空間に限りがあるマンションでは、排水を流すための傾斜をつけるために、水回りの床を一段高くしたり、移動距離に制限が出たりすることがあります。 3. 共用部に関わる工事の禁止 玄関ドアの交換、サッシ(窓枠)の変更、ベランダの床材変更などは、マンションの「共用部」にあたるため、個人のリフォームでは原則として手を加えることができません。内側にインナーサッシ(二重窓)を設置するなどの対策を検討しましょう。 スケルトンリフォームの工事費内訳と相場 スケルトンリフォームの費用目安は、 1㎡あたり12万円〜20万円前後 です。70㎡の住戸であれば、1,000万円〜1,400万円程度が一般的なボリュームゾーンとなります。 主な費用の内訳は以下の通りです。 項目 内容 費用の割合(目安) 解体・撤去費 既存の内装・設備をすべて壊し、廃材を処分する費用 10% 〜 15% 設備工事費 キッチン...