シバウラのトラクター、古い機種でも需要がある理由
農機具の買取市場では、クボタやヤンマーなどの大手ブランドが注目されがちですが、実はシバウラ(Shibaura)トラクターも古い機種を中心に一定の需要があります。特に海外輸出市場では根強い人気を持っており、「古いから売れないのでは?」と考えている方にとっては意外かもしれません。今回は、シバウラの古いトラクターが今でも評価される理由と、買取時に高く売るためのポイントを解説します。
シバウラのトラクターが古くても売れる理由
1. シンプルで壊れにくい構造
シバウラの古いモデルは、最新型のような電子制御システムが少なく、機械的にシンプルな構造をしています。そのため、メンテナンスや修理が容易で、海外の農家でも扱いやすい点が評価されています。
2. 海外での輸出需要が高い
日本国内では新型への買い替えが進む一方で、東南アジアやアフリカでは「安くて長持ちする中古トラクター」が重宝されています。シバウラはコンパクトで丈夫な設計が特徴のため、中古輸出市場で高い需要があります。
3. 部品の互換性・流通が確保されている
シバウラはかつてフォードやニューホランドへのOEM供給も行っていた実績があります。そのため、部品の供給や互換性が比較的良い点が古い機種でも人気を維持している理由の一つです。
4. 小型トラクターの需要の高まり
日本の農業は高齢化や小規模経営が進んでおり、小型で操作が簡単なトラクターが求められる傾向があります。古いシバウラ機種はまさにこの条件に合致しており、国内の一部ユーザーからも評価されています。
高く売れるシバウラのトラクターの特徴
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人気シリーズや馬力帯(15~30馬力程度)
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稼働時間が少ない個体
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外装やシートが比較的きれいなもの
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整備記録や取扱説明書が残っているもの
シバウラの古いトラクターを高く売るコツ
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動作確認をしておく
エンジン始動や油圧の動作を確認し、不具合があれば簡単に直せる範囲で修理しておくと買取額がアップしやすいです。 -
複数の業者に査定を依頼する
シバウラは知名度が低いため、業者によって査定額に差が出やすい傾向があります。農機具専門の買取業者や輸出ルートを持つ業者に査定してもらうと有利です。 -
アタッチメントや付属品を一緒に売る
ロータリーやキャビン、作業機が揃っていると評価が高くなります。
まとめ
シバウラのトラクターは、国内では新しいモデルに比べて存在感が薄いかもしれません。しかし、
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海外輸出需要の高さ
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シンプルで壊れにくい設計
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小型トラクター需要の拡大
といった理由から、古い機種でも十分に売れる可能性があります。もし納屋に眠っているシバウラのトラクターがあれば、専門業者に査定依頼をしてみる価値は大いにあるでしょう。