農機具の買取業者に依頼する際の「海外向け査定のポイント」
農機具の買取市場は、日本国内だけでなく 海外需要 によっても大きく価格が左右されます。特に中古トラクターやコンバインは、アジア・アフリカ・中南米などで高い人気があり、日本の農機具は「品質の高さ」「耐久性」「メンテナンスの良さ」で評価されています。ここでは、買取業者が査定を行う際に重視する「海外向け査定のポイント」を整理しました。
1. 海外需要のあるメーカー・機種
海外バイヤーは特定のメーカーやモデルを好む傾向があります。
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ヤンマー(YANMAR)
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クボタ(KUBOTA)
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イセキ(ISEKI)
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三菱農機(MITSUBISHI)
特に トラクター(20〜50馬力前後) は需要が安定しており、部品供給が容易な機種は高額査定につながります。
2. 年式よりも「状態」重視
国内では年式が新しい方が高評価されがちですが、海外では「使えるかどうか」が最優先。
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エンジンの始動性
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錆やオイル漏れの有無
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消耗部品(タイヤ・ベルト・刃など)の状態
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アワーメーター(使用時間)
多少古くても動作が良ければ査定額が高くなるケースもあります。
3. 書類・付属品の有無
輸出時には 取扱説明書・整備記録簿・保証書 などがあると安心材料になり、買取額にプラス評価されます。
また、ロータリー・バケット・キャビン・アタッチメント などの付属品も査定額アップにつながります。
4. 排ガス規制・仕様のチェック
海外では日本ほど厳しい排ガス規制はないため、古い型でも需要があります。
逆に、電装系が複雑な最新機種より、シンプル構造の旧型 が人気な場合も多いです。
5. メンテナンス履歴の有無
整備工場での点検記録やオイル交換歴があると、海外輸出向けにも「信頼性が高い」とされ、高く評価されやすいです。
6. 輸送・積み込みやすさ
輸出時にはコンテナ輸送が基本のため、サイズや分解のしやすさも重要。
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分解・再組立が容易な機種 → 海外で好まれる
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大型すぎる機種 → 輸送コストが高く、需要が限られる
まとめ
農機具を海外向けに査定する際は、
✅ メーカー・モデルの国際的な需要
✅ 状態や稼働時間の良し悪し
✅ 付属品や書類の有無
✅ メンテナンス履歴
✅ 輸送のしやすさ
が大きなポイントとなります。
「国内では売れにくい古い農機具」でも、海外では高値が付くことも珍しくありません。
そのため、農機具を売却する際は 海外販路を持つ買取業者に依頼することが収益最大化の近道 です。