積水ハウスを二世帯・バリアフリーに!間取り変更リフォームの事例と構造上の制限をプロが解説
「子供世帯と同居することになった」「将来に備えて親の部屋をバリアフリー化したい」など、積水ハウスのマイホームを二世帯住宅へ作り替えたいというニーズが増えています。
しかし、積水ハウスは「鉄骨造」や「木造(シャーウッド)」といった独自の強固な構造を持っているため、どこまで自由に壁を抜けるのか、水回りを移動できるのか、といった構造上のルールが気になる方も多いはずです。
この記事では、積水ハウスの間取り変更リフォームを成功させるための具体的な事例、構造上の制限、そして後悔しないための計画の進め方を詳しく解説します。
積水ハウスの間取り変更「ここまではできる、ここからは難しい」
積水ハウスの家は、独自の「メーターモジュール」や強固なフレーム構造が特徴です。リフォームの可否は、主に以下の構造種別によって異なります。
軽量鉄骨造(ユニバーサルフレーム・システムなど)
鉄骨の柱と梁で建物を支える構造です。
できること: 構造に関わらない間仕切り壁を撤去し、広いLDKを作る。窓のサイズを大きくする(一部制限あり)。
制限: 「ブレース(筋交い)」が入っている壁は撤去できません。また、建物の中心部にある重要な柱を抜くことは、耐震性能を維持するために困難な場合が多いです。
木造(シャーウッド)
「メタルジョイント工法」を採用した、独自の木造軸組構造です。
できること: 一般的な木造住宅よりも柱の少ない大空間(ビッグリビング)を実現しやすい構造ですが、リフォーム時もその特性を活かせます。
制限: 体力壁(建物を支える重要な壁)の配置には厳格なルールがあるため、図面に基づいた緻密な計算が必要です。
二世帯リフォームの成功事例と工夫
二世帯住宅へのリフォームでは、プライバシーの確保と生活動線の分離が鍵となります。
事例1:1階を親世帯、2階を子世帯に分ける「完全分離型」
最も人気があるのが、フロアで世帯を分けるスタイルです。
工夫点: 2階に新たにキッチンや浴室を増設する場合、給排水管の通り道をどこに確保するかが重要です。積水ハウスの構造を知り尽くした設計であれば、階下への騒音に配慮した配管計画が立てられます。
事例2:LDKを共有し、個室を充実させる「一部共用型」
「食事は一緒、寝室やリビングは別」という、程よい距離感のスタイルです。
工夫点: 親世帯の寝室の隣に専用のトイレと洗面台を新設。夜間の移動距離を短くすることで、将来の介護負担を減らすことができます。
バリアフリー化で押さえるべき4つのポイント
積水ハウスの家はもともと段差が少ない設計が多いですが、リフォーム時にはさらに踏み込んだ対策が有効です。
1. メーターモジュールの活用
積水ハウスは「メーターモジュール(1000mm単位)」を採用しているため、一般的な「尺モジュール(910mm単位)」よりも廊下やトイレの幅が広く作られています。
メリット: 車椅子での移動や、介助者が横に並んで歩く際もスムーズです。手すりを付けても圧迫感が少ないのが大きな強みです。
2. ヒートショック対策(断熱改修)
バリアフリーは段差解消だけではありません。
対策: お風呂やトイレに内窓(二重サッシ)を設置したり、床暖房を導入したりして、室内の温度差をなくします。これは高齢者の健康を守る上で非常に重要です。
3. 滑りにくい床材への変更
対策: 水回りはもちろん、リビングも車椅子対応で傷に強く、かつ滑りにくい素材を選びましょう。ペットを飼っている場合も同様の対策が有効です。
4. 建具を「開き戸」から「引き戸」へ
対策: 前後の動作が不要な引き戸(スライディングドア)に変更します。積水ハウス純正のハイドアを利用すれば、開口部が広く開放的な空間になります。
間取り変更リフォームの費用目安
リフォームの規模により大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
1階LDKの拡張(壁撤去・補強含む): 300万円 〜 600万円
2階への水回り新設(キッチン・トイレなど): 400万円 〜 700万円
建物全体のフルバリアフリー化: 800万円 〜 1,500万円以上
まとめ:図面を基にした「正しい診断」から始めよう
積水ハウスのリフォームで間取りを変更する場合、最も大切なのは**「建築当時の設計図面」**です。この図面があれば、どの壁が抜けるのか、どこに補強が必要なのかを正確に判断できます。
純正リフォーム(積水ハウスリフォーム)は、社内データとして図面を保管しているため非常にスムーズです。一方、他社に依頼する場合は、手元にある図面をしっかりと読み込める「ハウスメーカー物件の施工実績が豊富な会社」を選ぶことが、安全と満足度を両立させる唯一の方法です。
まずは現在の住まいの図面を確認し、理想の生活スタイルを専門家に相談することから一歩を踏み出しましょう。
プロのアドバイス:補助金の活用を忘れずに
二世帯化やバリアフリー化のリフォームには、国や自治体から多額の補助金が出るケースがあります。「こどもエコホーム支援事業」や「介護保険による住宅改修」など、使える制度がないか必ず事前にチェックしてください。
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