エンジンは農機具の心臓部!動かない機械でも高価買取してもらうコツとは?
「もう使わないから処分したいけど、エンジンがかからないからどうせ売れないだろう…」そう思って、物置の奥に眠ったままになっている農機具はありませんか?
実は、エンジンがかからない、いわゆる「不動車」の農機具でも、買取してもらえる可能性は十分にあります。それどころか、思わぬ高値がつくことも。
この記事では、農機具の買取で最も重要視される「エンジンの状態」について、その査定ポイントや、故障した機械でも高価買取を狙うための秘訣を、専門家目線でわかりやすく解説します。
なぜエンジンが最重要?農機具の価値を決める3つの理由
農機具の買取において、なぜエンジンの状態がこれほどまでに重要なのでしょうか。その理由は、農機具の「心臓部」であるエンジンが、機械全体の価値を大きく左右するからです。
修理・再販コストを左右するから
買取業者は、買い取った農機具を再販するために、必要なメンテナンスや修理を行います。エンジンに重大な問題がある場合、修理費用が非常に高額になるため、その分査定額は下がってしまいます。逆に、エンジンが良好な状態なら、すぐに再販できるため、高価買取につながりやすいのです。
部品としての価値があるから
エンジンが動かなくても、分解して部品として再利用できる場合があります。特に、人気メーカーの大型トラクターなどは、エンジンの焼き付きがなければ、部品取りとしても需要が高い傾向にあります。
中古市場での需要が高いから
中古農機具市場では、まだまだガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載した機械が主流です。特に、エンジンがスムーズに始動し、異音や黒煙がないなど、調子が良ければ、買い手は安心して長く使えると判断します。これにより、高い需要が生まれ、高値で取引されやすくなります。
エンジンの状態はココを見られている!査定でチェックされるポイント
買取査定では、エンジンのどのような点がチェックされるのでしょうか。査定士さんが見ている具体的なポイントをご紹介します。
1. 始動するかどうか
当然ですが、エンジンがスムーズにかかるかどうかは最も重要なポイントです。長期間放置していた場合は、バッテリー上がりや燃料系統のトラブルでかからないこともあります。査定前には、一度エンジンをかけてみましょう。
2. 異音や白煙・黒煙の有無
エンジンをかけたときに、通常とは違う音がしたり、白煙や黒煙が出たりしていないかを確認します。異音は内部のベアリングやギアの摩耗を示唆し、煙は燃焼状態の異常を示すサインです。
3. オイル漏れ・水漏れの有無
エンジン周りやミッション部分からオイルが漏れていないか、冷却水が漏れていないかも大切なチェック項目です。オイル漏れは、パッキンの劣化やエンジンの不調を示している可能性があります。
4. アワーメーターの数値
エンジンの総稼働時間を示すアワーメーターも、査定の重要な判断材料です。走行距離が少ない車が高く売れるように、アワーメーターの数値が少ないほど、エンジンへの負担が少なく、良好な状態とみなされます。
動かない農機具でも諦めない!高価買取を狙うための3つのコツ
もしあなたの農機具が「エンジンがかからない」状態でも、諦めるのはまだ早いです!ちょっとした工夫で、買取価格をグッと上げられる可能性があります。
1. できる範囲で掃除をしておく
泥や土がついたままでは、査定士さんも内部の状態を正確に判断できません。簡単な水洗いや拭き掃除をするだけで、見た目の印象が良くなり、査定額アップにつながる可能性があります。
2. バッテリーを充電してみる
長期間放置していた場合、単にバッテリーが上がっているだけの可能性もあります。バッテリーを交換したり、充電したりして、エンジンがかかる状態にしてから査定に出すことで、買取価格は確実に高くなります。
3. 不動車でも買い取ってくれる専門業者を探す
エンジンがかからないからと、近所のスクラップ業者に安く売ってしまうのはもったいないです。修理工場を自社で持っているような農機具専門の買取業者なら、修理や部品取りを前提として、高値で買い取ってくれる可能性があります。
まとめ|エンジンの状態を把握して賢く売却!
農機具の買取において、エンジンの状態はまさに「価値の鍵」です。しかし、エンジンがかからないからといって、その機械の価値がゼロになるわけではありません。
今回の記事でご紹介したポイントを参考に、まずはご自身の農機具の状態を把握してみてください。そして、不動車でも積極的に買い取っている専門業者に査定を依頼してみましょう。
眠っていた農機具が、思わぬ臨時収入をもたらしてくれるかもしれませんよ!